花ママが死んで、親父も力尽きた様子。

恵はお袋達が預かってくれていない。

「親父、家に帰ろう」

「ん?」

「しっかりしてくれよ・・・」

兄貴が車いすを押し、玄関に向かう。

玄関では竜兄が待ってくれている。

3人で抱え、車に乗せた。

家では坊さんに枕木をあげてもらうと『親父は寝ろよ』と部屋に連れて行った。

「いや、俺が起きて「いい加減、休め」」

兄貴と俺が線香の番をするからと・・・。

「望は寝たのか?」

「はい、やっと」