望がリハビリし始めた。

そんなある日親父が仕事中に言って来た。

「斗輝、望の受験なんだがーーー」

「あぁ。」

「お前の通ってる高校にさせたいと思うんだがな…
学校まで行けないから、頼んでみてくれないか?
病室で受けれるか?ダメなら留年させて来年まで家庭教師つけてもいいから…」

そうだった。

忘れていた。

「十也さんに聞いてみる。少し時間くれないか?」

「分かった。お前に任せる。」