真帆は黙ったまま俯く。

結局その日は気まずかった。

「斗輝は気にするな。」

「匠。」

「萌佳ちゃんは、真帆に行かないと言ったんだし、
お前も萌佳ちゃんの意思を尊重しただけだしな。」

その日真帆は倉庫にも来なかった。

准達でさえ『真帆さんは、来ないんですか?』
って気遣う。

「まぁな。今日は決めてしまうぞ。
斗輝は、長く入れないんだ…」

「「「はい。」」」

ルートを確認しほぼ決まり、准達にも報告する。

「准、引退暴走には萌佳はでない。」