―誕生日― 【先生目線】





「お、は、よ」






ピピピピという鳥の鳴き声と共に聞こえてきた愛しの妻の声。




目が覚めたけど、まだ眠っているフリをしてみよう。







「せんせ~、朝だよぉ」





俺の布団の中に潜り込んでくる。



まだ寝たフリ。






「先生、疲れてるのかなぁ。まだ眠いの?」




俺のあごのひげを触った。




そのまま頬に触れ、おでこに触れた。






「じゃあ、もうちょっと眠っててね」



と頭を撫で撫でされた。




このままくっついて眠っていたい。







「じゃあね」




え?



一緒に眠ってくれないの?





直は布団から出ようとした。





「そうはさせない」




俺は、直の体を両手でガシっと掴む。





「え?先生、起きてたの?」




「ふふ。逃がさないよ」






直のパジャマを脱がす。





朝から・・・・・・スイッチ入れたのは、直なんだから。