それから約一週間。
毎日血を飲ませようとするクレハに耐え、やっと満月の日になった。
何とか私に血を飲ませようと試行錯誤していたクレハは一生懸命で、私を拘束している当人がクレハでなかったら少し情が移っていたかもしれない。
まあ、時折見せる傲慢(ごうまん)で小悪魔なところのおかげで本当に情が移ることは無かったけど……。
でも、結局は血を飲むことは出来ずに今日が来てしまった。
少しでも体力を付けたくて普通の食事は出来る限り食べた。
血も、頑張って飲み込もうとはしたんだけれど……。
まあ、無理なものは仕方ない。