目を覚ますと、見知らぬ部屋だった。

天蓋付きのベッドに寝かされているのか、真っ先に見えたのは天井ではなく青色の布地だった。


「ここは……?」

呟くように小さな声を上げ起き上がろうとした。

ジャラ……

「え?」

何かに両腕が繋ぎ止められているらしく起き上がることが出来なかった。

腕を見ると、手首にはめられた枷(かせ)に鎖がついていて、それがベッドの両端に繋がっている。

この鎖の長さだと寝返りもろくに出来ない。


とりあえず、殺されないだけマシなのかもしれないと思い息をつく。

そして気付いた、服が着替えさせられてる。


ブルーのシンプルな生地のドレス。

シルクと思われるそれは着心地はよかった。

ただ、ノースリーブで胸元が開いていたり、背中はほとんど隠れていなかったりと露出の多いドレスだ。