「朔夜と連絡が取れたのね!?」

私が昨日の夜のことを説明すると、沙里さんは身を乗り出してそう叫んだ。


今日はいつもとは違って朝すぐに協会に行った。

そして佐久間さんに説明した後でこの喫茶店に来たのだ。


昨日朔夜が言っていた事が気になるから、本当はすぐにでも沙里さんのところに来たかったけれど、吸血鬼である沙里さんは朝が苦手だから10時を過ぎないとこの喫茶店には現れない。


ちなみに私も吸血鬼になったから朝は苦手なはずなんだけど、前が人間だったせいかそれほど苦手じゃない。




「はい、それで首謀者の狙いが最初から朔夜だったらしいんですけど……あの事件と朔夜と、どう関わりがあるか分かりますか?」

本当に沙里さんが知っているのかは分からなかったから、私は少し控えめに聞いてみた。