「すまないね。朔夜に関しての情報は何一つ入ってきてないんだ」

「そう、ですか……」

私は佐久間さんの言葉に、力なく項垂(うなだ)れた。



朔夜が行方をくらませて二週間が過ぎようとしている。


翌日には何とか動けるようになった私は、すぐに例の公園へ向かった。

朔夜は、そこに行くと言って帰って来なかったから……。


でも公園では何も手がかりは無かった。


だから私はすぐに佐久間さんと沙里さんの元へ行って何か情報がないか聞いて回った。