「よし! 捕まえた!」


私はそう意気込んで、何人目かの『使いっ走り』の男を捕まえた。


反対側からすぐに朔夜も現れる。



「望、捕まえたならすぐに俺に引き渡せ。お前は俺以外の男に触るんじゃない」


何処まで独占欲が強いんだろう。


「もう、なによそれ……」

困った子供を見てるようでちょっと笑えてしまう。


私は笑いながらも言う通りに引き渡した。



「お、お前らだな!? 最近俺たちを捕まえて協会に引き渡してる吸血鬼は!?」

朔夜に引き渡していると、男が話し出した。