私の涙が落ち着くのを待って、私達はマンションに帰った。
移動中、朔夜は何も言ってくれない。
泣いてるときは抱きしめてくれているだけでいいと思っていたけど、落ち着いてくると言葉が欲しくなってきた。
朔夜は……私のことどう思ってるのかな……?
やっぱり最終的には殺すつもりでいるんだろうか?
でも、たとえそうだとしても……。
殺す前までは私と同じ気持ちでいて欲しいと思うのはおかしいだろうか?
……おかしいよね。
だって、好きなのに殺すってことになるんだもん……。
おかしいと思いながらもそれを望んでいる私が一番おかしいのだと思う。
それでも、この気持ちは変わらなかったけれど……。