「お疲れ様でしたー。
お先でーす」




17時。


今日も同じように勤務を終えると、私は仕事用のエプロンをロッカーにかけて店を出た。



今私の勤めている本屋さん。


入社してもうすぐ10ヵ月。


春から始めたこの仕事も、もうすっかり軌道に乗り毎日が楽しい。



うちのアパートからは歩いて10分程度の距離。


仕事が終わると、ちょっと道を反れて小さなスーパーに寄り買い物をして帰るのがお決まり。



お夕飯のおかずと、明日の朝ご飯と、お昼ご飯のお弁当の材料と…。







買い物を終えてアパートに着く頃には、もう18時近くになってしまっている。


愛用のショルダーバッグからアパートのカギを取り出してドアを開けた。



「ただいまぁ…」



…なんて言ったものの、返ってくる返事はない。