「い…っ」





頭がカチカチと割れるような痛さに顔を顰めながらのろのろ起き上がる。


頭が痛いのは泣きすぎが原因だよね。


おでこに掌をあて、洗面所に向かった。





「うわ…」





鏡にうつる私はとても酷く瞼はパンパンに腫れて、更には顔全体がパンパンに浮腫んでしまってる。


こんなにひどくなったのはうまれて初めてかもしれない。


冷やせばある程度はましになるかな…


拓斗さんと顔を合わす前までに腫れも浮腫みもひいてほしいもん。





―――ガチャ―





リビングに入り、そのまま隣接するキッチンに向かう。


冷凍庫を開きガサガサと使えそうな保冷剤か氷をあるか探す。


うん…、これくらいあればなんとか足りるよね。