「こっち。こっちですよ。若奥様〜」

「その言い方はやめて!」





私にブンブン手を振りながらそう言っている青葉の元へ注意しながらダッシュで走る。


それでもなお若奥様〜!と恥ずかしげもなく大声で叫んでる青葉に周りからの視線が集まるのは当然で、そしてその視線が必然と私にも向けられる。





「本当にやめてってば!」

「あ、新妻が良かった?」

「どっちも嫌」

「次会う時までに違う呼び方考えておくからそれまで待っててよ。じゃランチ行こう」





青葉は恥ずかしくないのかな?


私でさえ恥ずかしいんだから言ってる青葉はもっと恥ずかしいと思う。





「もうお腹ペコペコ〜。一限からあったからさ」

「お疲れ様。やっぱり難しいの?大学生の勉強は」