どうしても真相が知りたくて、出ないと分かっていてもりぃ君に電話をしていた。

やっぱり電話は通じなくて……不安ばかりが大きくなっていく。



1時間目の授業中にこんどはメールを送ってみたけど、返事を待ってる間指先がずっと震えていた。

もう授業どころじゃない。


どうしよう。

りぃ君に何かあったら。
処分とかあったら、お仕事に支障がでたらっ。

私のせいだ。

全部、全部……私のせいで。


私がどんなに悩んでも、無力な私には何もすることがない。

私が動けばもっと事態は悪化するのは目に見えている。

情けなすぎて、どんどん自分が嫌になる……。




閉めきられた教室の中にいることが息苦しい。


「先生、ちょっと気分が悪いんで保健室行ってもいいですか?」

静かな教室に突然、胡桃の声が響いた。