退屈だ、なにもかも。


青空の下で甲高い女の声が俺の耳に響く。


清々しいほど晴れた日なのに俺たちの間には熱を帯びたイヤな空気が流れていて、鬱陶しいほど肌にまとわりついて離れない。

俺はその女の口を塞いで耳元で呟いた。


「あんまりでかい声出すなよ」

女は息使いの荒い虚ろな目で「……だって……」と言いながら俺にキスをした。


はあ……。本当に退屈だ。

せがむ女を固いコンクリートに押し倒して俺は行為を続けた。