聞こえ始めた童謡は止まることなく―――…


さらに大きな歌声となって聞こえて来た。




『籠の中の鳥が―――…


いついつ出会う――――』




思わず足を止めて綺麗な歌声に聴き入ってしまう。





『……夜明けの晩に――


鶴と亀が滑った―――…




後ろの正面だあれ―――?』






歌が終わった。



気を取り直してまた家路へと着こうとする。




その瞬間――――…



『ねぇ………お姉ちゃん……』



鈴のような高い…かわいらしい女の子の声がした。



「えっ………?」


周りには自分しか居ないので、振り返ると………




『………わたしとあそんでよ…』




ザクッ――――!





女の子の言葉と同時に、振り返った彼女は―――

その場に崩れ落ちた。