教室には、すでにほとんどの人がいた。

ほぼみんな初対面なのか、ソワソワして席についている。



俺も席を確認して席につく。


隣の席にはスポーツマンな感じのイケメン君。



だんまり座ってるのも何だから、そいつに話しかけた。



「席、隣なんだ。よろしく。」

「え、あぁ、よろしく。」


この隣の席の男は、九条聖夜というらしく、フレンドリーで初対面なのにすごく話しやすかった。

名前がホストみたいだと言ったらお前も似たようなもんだろと笑われてしまった。
小野寺翔…聖夜よりはだいぶましだろう。


そのあとは担任が来るまで聖夜と喋っていた。


短い黒髪は爽やかにワックスで整えられていて、第一印象は絶対的に好青年。

二重の大きな目に、鼻筋はスッとしてて、全体のバランスがいい顔は明らかにイケメンと分類されるものだろう。

しかも目元に泣きぼくろ。なんかエロいと感じてしまうのは俺だけでしょうか。


とまぁ、かなり顔が整ったイケメンな訳だが、話してみると砕けた表情に爽やかで、これは確実にモテるんだろうなーなんて思う。


でも、どうやらそんな爽やかイケメン聖夜くんと俺は趣味と言うか、嗜好が似通っているらしく、話は思ったより盛り上がった。


よかった。聖夜とは仲良くなれそうだ。