あたしだけじゃなく、里海だって疲れてるよね?


まだ2歳なんだから…。


あたしのせいでまともな生活を送れないなんて、母親失格よね…。


「ごめんね…里海」


こんな時、海里が側にいてくれたら……。


一日に何度同じことを思っただろう…。


無理な願いなのは分かっているのに。


「帰るわ…車を回してくれる?」


「かしこまりました」


あたしはすぐに、隣の保育園に向かった。


里海はベッドの中で、スースーと小さな寝息を立てて眠っていた。


「里海…遅くなってごめんね?帰ろうか…」


あたしは起こさないように、ゆっくりと里海の体を抱き上げた。