満面の笑みと共に会長が突きつけた条件。 それはとんでもないモノだった。 「私ももうトシだ。早く曾孫の顔が見たい」 「ひ、曾孫?」 「悠河が有栖川グループを継承する条件として、……光姫さん?」 「は、はいッ」 「光姫さんが今年中に私の曾孫を身ごもること。それが条件だ」 頭が真っ白になった。 ヒマゴヲミゴモル? 曾孫を身ごもる? 今年中に?