大和も就寝準備をし、七海の隣に横になる。
明日の朝、驚くだろうな。
ワタワタと慌てる七海が想像できる。
大和は口の端を上げると、七海の寝顔を見ながら眠りについた。
◇
朝、目を開けてすぐに整いすぎた寝顔が視界に入るのは心臓に悪い。
まつ毛も長いし、肌は綺麗だし、髪はサラサラでズルい。
それに思ったよりも密着しながら寝ていたのも心臓が飛び出しそうだったし、驚きすぎて声を出したら笑われて恥ずかしかったし、寝ころびながら「おはよう」なんて魂が抜けるに決まっている。
ダブルベッドしか空いていなかったと言っていたけれど、新幹線に乗れなかったのは私のせいだけれど、でも恥ずかしくて死にそう!
「痛むか?」
「昨日よりは痛くないです」
そうかと優しく微笑んでくれるのも犯罪では?
スーツや着替えは段ボールに詰めてホテルから発送し、新幹線と電車を乗り継いで七海が小学生時代に過ごした街へ。
「すごい坂だな」
「朝からこの坂を登るのがイヤでした」
昔住んでいたはずの場所は新しい道路になり、もうどこかわからなくなっていた。
文房具屋はシャッターが閉まり看板もなく、なにがあったか思い出せない場所はコンビニに。
スーパーはこんなに小さかっただろうか?
「大和さん、こっちです」
まっすぐ行くと小学校だが、霊園はここから左だ。
小学生の時はもちろんこの雑木林が怖くて、帰りが遅い日は走って帰ったっけ。
さらに坂を登り、ようやく霊園へ。
管理事務所で永代供養の場所を教わった七海は、お参りの仕方を管理人に教わった。
「ご無理を言って申し訳ありません」
供養料だと大和は管理人に封筒を手渡す。
「ご両親はお喜びだと思いますよ」
ぜひまたお越しくださいと管理人は事務所へ戻っていった。
「大和さん、供養料って」
「基本的に盆や年末年始しかお参りできないとホームページに書いてあった」
電話で事情を話し、特別に開けてもらったのだと大和が教えてくれる。
「いつの間に……」
お墓参りも初めてで、日時が決まっているなんて考えたこともなくて、ホームページを確認するなんて発想もなかた。
自分一人だったら、昨日叔父にも会えていないし、霊園のことも聞けなかったし、ここへ来ても入ることができなかった。
「大和さんがいないと生きていけない」
しまった! 心の声が!
思わず漏れてしまった本音に七海は慌てて口を押えたが、大和にはしっかり聞こえてしまったあとだった。
明日の朝、驚くだろうな。
ワタワタと慌てる七海が想像できる。
大和は口の端を上げると、七海の寝顔を見ながら眠りについた。
◇
朝、目を開けてすぐに整いすぎた寝顔が視界に入るのは心臓に悪い。
まつ毛も長いし、肌は綺麗だし、髪はサラサラでズルい。
それに思ったよりも密着しながら寝ていたのも心臓が飛び出しそうだったし、驚きすぎて声を出したら笑われて恥ずかしかったし、寝ころびながら「おはよう」なんて魂が抜けるに決まっている。
ダブルベッドしか空いていなかったと言っていたけれど、新幹線に乗れなかったのは私のせいだけれど、でも恥ずかしくて死にそう!
「痛むか?」
「昨日よりは痛くないです」
そうかと優しく微笑んでくれるのも犯罪では?
スーツや着替えは段ボールに詰めてホテルから発送し、新幹線と電車を乗り継いで七海が小学生時代に過ごした街へ。
「すごい坂だな」
「朝からこの坂を登るのがイヤでした」
昔住んでいたはずの場所は新しい道路になり、もうどこかわからなくなっていた。
文房具屋はシャッターが閉まり看板もなく、なにがあったか思い出せない場所はコンビニに。
スーパーはこんなに小さかっただろうか?
「大和さん、こっちです」
まっすぐ行くと小学校だが、霊園はここから左だ。
小学生の時はもちろんこの雑木林が怖くて、帰りが遅い日は走って帰ったっけ。
さらに坂を登り、ようやく霊園へ。
管理事務所で永代供養の場所を教わった七海は、お参りの仕方を管理人に教わった。
「ご無理を言って申し訳ありません」
供養料だと大和は管理人に封筒を手渡す。
「ご両親はお喜びだと思いますよ」
ぜひまたお越しくださいと管理人は事務所へ戻っていった。
「大和さん、供養料って」
「基本的に盆や年末年始しかお参りできないとホームページに書いてあった」
電話で事情を話し、特別に開けてもらったのだと大和が教えてくれる。
「いつの間に……」
お墓参りも初めてで、日時が決まっているなんて考えたこともなくて、ホームページを確認するなんて発想もなかた。
自分一人だったら、昨日叔父にも会えていないし、霊園のことも聞けなかったし、ここへ来ても入ることができなかった。
「大和さんがいないと生きていけない」
しまった! 心の声が!
思わず漏れてしまった本音に七海は慌てて口を押えたが、大和にはしっかり聞こえてしまったあとだった。



