One year left -家族ごっこ-

そして、深呼吸して、碧くんを見据えた。


彼にとっては、ダンスも私をからかう一つの材料になるんだろう。


そう思ったら、意外と踏ん切りがつくものだ。


曲の始まりに、身体が勝手に動き出す。


恥ずかしさはもう跡形もなく消えていた。


流れるようにしなやかに、時に壊れるくらい激しく。


私の身体がリズムと同化していくのを感じる。


視線は碧くんを捉えたまま。


私の中にある情熱のようなものが、炎となって心にたぎっていた。


お母さんに、正直に打ち明けるんだ。


嘘をついててごめんなさいって。


私はこんなにもダンスが好きなんだって。