One year left -家族ごっこ-

「じゃあ、もう一回したら、付き合ってくれる?」


彼の親指が私の唇に触れて、そして顎を持ち上げられた。


碧くんが視線を落として、ゆっくりと顔を近づけてくる。


「私をからかうのもいい加減にして」


彼の口元に手を当てる。


「からかってないんだけど」


「じゃあ、冗談はやめて」


「本気って言ったら、どうする?」


「義姉弟なんだから無理って言う」


「バレなきゃいいんだよ」


碧くんは悪びれる様子もない。