「マゼンタ、
いっしょにかえろー」
授業が終わったあと、
俺がマゼンタにそう声をかけたら、
彼は返事の代わりに1冊の本を見せてくれた。
「あ、図書館寄ってくの?
俺も行く」
コクッ。
マゼンタは小さくうなずく。今日もいっしょに帰っても良いらしい。
彼と俺は、学校の最寄り駅からJRの快速電車に乗って、巨大なダンジョンみたいな駅で別れる。
彼はそのまま電車に乗り、俺は別の電車に乗り換える。
「そう言えば、
今日、ちょっと本屋行きたいんだけど、
マゼンタも行く?」
コクッ。
俺の誘いにマゼンタは小さくうなずく。きみ、けっこう付き合い良いよね。
俺がどっか行こうって言うと基本的に断らないし。
「図書館で何借りたの?」
俺がそう聞くと、マゼンタはしばらくぼうっと宙を見たあと、
(何か、
俺に見えないもの見えてないよね?)
スクールバッグを探って本を出し、俺に渡す。
1冊、
2冊、
3冊、
「えっ!?」
軽そうに見えたスクールバッグには、なんと5冊もの本が入っていた。
俺は、
マゼンタが常に眠い理由が、ちょっとわかったような気がするし、
図書室までその本を持たされた。
いっしょにかえろー」
授業が終わったあと、
俺がマゼンタにそう声をかけたら、
彼は返事の代わりに1冊の本を見せてくれた。
「あ、図書館寄ってくの?
俺も行く」
コクッ。
マゼンタは小さくうなずく。今日もいっしょに帰っても良いらしい。
彼と俺は、学校の最寄り駅からJRの快速電車に乗って、巨大なダンジョンみたいな駅で別れる。
彼はそのまま電車に乗り、俺は別の電車に乗り換える。
「そう言えば、
今日、ちょっと本屋行きたいんだけど、
マゼンタも行く?」
コクッ。
俺の誘いにマゼンタは小さくうなずく。きみ、けっこう付き合い良いよね。
俺がどっか行こうって言うと基本的に断らないし。
「図書館で何借りたの?」
俺がそう聞くと、マゼンタはしばらくぼうっと宙を見たあと、
(何か、
俺に見えないもの見えてないよね?)
スクールバッグを探って本を出し、俺に渡す。
1冊、
2冊、
3冊、
「えっ!?」
軽そうに見えたスクールバッグには、なんと5冊もの本が入っていた。
俺は、
マゼンタが常に眠い理由が、ちょっとわかったような気がするし、
図書室までその本を持たされた。



