今年の4月、
不思議な少年と同じクラスになった。
東京都23区内のとある私立高校で。

将来、やりたいことはあるけれど、うまく道筋を作れない。
未来へかける橋を作りはじめてはこわし、また作りはじめてはこわしを繰り返していた俺の前に、
彼はまるで夢の中を舞うさくらのようにふんわりと現われた。

彼の名は「山白くん」。