私はひっそり溜めていたお小遣いもある。 それを使い果たしても、彼がもしもの時に合うだろうリスクを減らせればと思った。 「ミリア、俺は価値ある石ならエメラルドでなくても何でも良いと思うような男だよ。相変わらず、君はロマンチストなんだね」 彼が私の手に自分の手を重ねながら言ってくる。 「私の心の安定のために、お金を払わせてくれる?」 私がお願いをすると、彼は鉱山のある土地代相当の少額のお金を受け取ってくれた。