私がアカデミーで必死に学んできたことが無駄にならずに済むからだ。 「領地経営に携わらせて頂けるなら、是非お願いしたいです!」 私が即答すると、彼が微笑んだ。 「では、明日、当主しか入れない秘密の地下室にご案内しますね。実はミリアが普段仕事をしている執務室の本棚の裏に隠し扉があるのですよ」 私は彼の地下室という言葉に、また震えだしてしまった。