「鋼のメンタルって、今度はハガメン」
終わりの見えた腹筋弄りが、
恥や外聞もないだっちんによってまた掘り返される。
これは長引くぞ。
俺たちは小さな発言も見逃さない、
それを拾ってこそ大義であって、
無駄話を永遠に話していられるから、
『業務怠慢で給料泥棒の中年女性』という皮肉が込められた喩えをされていた。
俺たちは、
更年期突入で不機嫌丸出し、
若い女はみんな敵みたいな感じで、
怖いものなしに誰にでも噛みつく。
きっと仕事放棄しだす傾向が大なのかもしれない。
腹筋弄りで試合を止めている俺たちに、
審判員から早く再開するようにと促された。
きっと問題児がいる俺たちの試合は長引くと感じたのだろう。
審判員も標的にされないようにと、
知恵を絞り、
ジャッジも俺らよりだった。
もちろん、
相手チームも不服を申し立てるが、
審判員は耳さえ傾けようとしないから、
判定が覆ることは絶対にない。
審判員がそうしたいわけではない、
俺たちがそうさせているんだ。
俺には分かる。
生きていく以上、
強い者を敵に回してはいけないという本能というものを。



