周りから嘲笑されるそのような厳しい言い訳を堂々と言える母は異質で虚しい存在だ。実際、母は父にとって顔だけ良い扱い安い女だっただけだ。側から見れば父は結婚適齢期に自分を満足させる無駄な事を言わない頭の悪い女を買ったように見えている。私はそのような両親を軽蔑していた。私は振れば「カラカラ」と音が鳴るような空っぽな母親とは違うと思っていた。
朝起きて、いつもはテレビなどくだらなくてつけないのに今日は自然とテレビのリモコンに手が伸びた。告げられたのは私の最愛の人の訃報だった。
朝起きて、いつもはテレビなどくだらなくてつけないのに今日は自然とテレビのリモコンに手が伸びた。告げられたのは私の最愛の人の訃報だった。



