祖父は私の話を親身になり聞いてくれた。
私はやっと玲さんとの婚約を破棄できるのだと安堵した。

「曽根崎君は私の想像以上の男だったようだな。凛音をそこまで管理してくれるなんて⋯⋯」
 祖父の言葉に私は呼吸が止まりそうな感覚に陥る。

「お爺いちゃま。私は24時間玲さんに監視されてたんだよ。着替えとかも覗き見されていたの。そんなの耐えられないよ!」
 大きな声がつい出てしまう。
 考える事も憚れるような恥辱に耐えられなくなりそうだ。

「ペットモニターみたいなものだろう。凛音が危ないことをしなように忙しいのに見張っていてくれているんだ。曽根崎君は私の想像以上の男のようだな」