私は自分で言った言葉に突然恥ずかしくなり口をつぐみ俯いた。
彼が薔薇風呂に誘ったのは猫の私だ。
「ビルゲッタ⋯⋯」
「猫の私しか愛されないのなら、もう一度猫になりたい。どんな姿でもキルステンから愛される私でいたいの。ずっと貴方が好きだったから」
「⋯⋯」
きっと苦労して手に入れただろう呪いを解く薬。
せっかく人間に戻ったのに猫に戻りたいなんて我儘を言ってしまった。
もしかしたら、キルステンに呆れられたかもしれない。
私は皇太子妃で、彼が皇帝に即位したら帝国の母たる皇后になるのだ。
こんな無責任な言葉を彼の前で言ってしまうなんて本当にどうかしてる。
「ビルゲッタ」
彼が薔薇風呂に誘ったのは猫の私だ。
「ビルゲッタ⋯⋯」
「猫の私しか愛されないのなら、もう一度猫になりたい。どんな姿でもキルステンから愛される私でいたいの。ずっと貴方が好きだったから」
「⋯⋯」
きっと苦労して手に入れただろう呪いを解く薬。
せっかく人間に戻ったのに猫に戻りたいなんて我儘を言ってしまった。
もしかしたら、キルステンに呆れられたかもしれない。
私は皇太子妃で、彼が皇帝に即位したら帝国の母たる皇后になるのだ。
こんな無責任な言葉を彼の前で言ってしまうなんて本当にどうかしてる。
「ビルゲッタ」



