床に落とされた私は先ほど、キルステンが割ったグラスから盛れたシャンパンをペロリと舐めた。
(何これ、頭がボーッとする。体が熱い⋯⋯)

体が火照り、誰かにこの熱を鎮めて欲しいような不思議な感覚に陥りながら私は意識を手放した。