砕けた話し方をしているクリフトン様は性別だけでなく身分も超越している。キルステンは幼い頃からルスラム帝国の唯一の後継者として育てられた。それゆえ、皆、彼の前では萎縮し跪く。その環境がキルステンの孤独をより濃くしたと原作には記述してあった。

だから、私は無礼だと知りながらも婚約当初から彼に対して砕けた話し方をし距離を縮めようとした。その姿をエマヌエル皇帝に咎められて怖かったけれど、急に丁寧な態度に戻したらキルステンを混乱させると思いそのままにした。

そういえば、アルマもキルステンに対して無礼なくらい馴れ馴れしかった。魔女は不思議な力を持つがゆえに怖いもの知らずなのかもしれない。