新聞部の部室。
恋は1人で並べられた椅子に座っていた。

恋:……。
(部室に入って来て)宗介:恋。
恋:あ、宗介。
宗介:どうせこんな事だろうと思った。新聞部の部室、一緒に行こうって約束してたの忘れたの?。
恋:あ、ごめん。
宗介:今日は新聞にしないっていう約束で、アンケートというか座談会があるって言われて来たのに。加納先輩達まだ来てないんだね。面倒くさ。
(ガラガラと戸を開けて)美風:あ、新田さん。
(部室に入りながら)理央:恋、上野くんも。先に来てたんだ。
宗介:駒井、恋の隣に座れよ。
美風:あ、新田さんの隣は僕が座る。駒井、代わって貰って良い?
理央:良いよ。上野くんごめんね。
(ガラガラと戸を開けて)伊鞠:お待たせお待たせ。待たせて悪かったわ。もう全員来てるかしら。
桂香:……1人。
宗介:えっ他に誰か来るんですか?
(ガラリと戸を開けて)律:すみません、遅れました。
恋:律。
美風:向井も呼ばれてたのか。
伊鞠:これで全員。椅子は……全員分あるわね、よし。
美風:オフレコ取って、新聞にしないっていうの本当なんですよね。
伊鞠:ええ。公表はするけど。誰も聞かないわよ。
宗介:良かった。僕たちのプライベートが新聞に書き立てられたらどうしようって思ってたから。それならリラックスして話せるな。
伊鞠:今日のテーマは、色々あるわ。まずは、家での様子。思いっきりプライベートを掘り下げるわよ。さっそくだけど新田さん、あなたは家で暇な時何してる?
恋:暇な時……。
宗介:恋なら暇な時は隣の僕のうちでいつもゆっくりしてますよ。特には何もしてないだろ。
恋:家では絵を描いたりとかかな。洋服の整理とか、小物眺めたり。
伊鞠:何の絵を描くのかしら。
恋:狐の絵です。
理央:恋は小物とか洋服とかいっぱい持ってるもんね。お気に入りは?
恋:うーん、セーラーの襟の水色のワンピースかな。小物は宗介に貰った木でできた狐の時計と、樋山くんに貰ったオルゴール付きの小物入れが気に入ってるよ。
伊鞠:樋山くんは暇な時は何をしてるの?できるだけ詳しく教えて頂戴。
美風:僕は……ピアノ弾いたり、写真撮ったり、部屋の掃除をしたりかな。ピアノはクラシックならなんでも弾くし、そうだな、2時間位はぶっ通しで弾いてる。写真撮りに行くときは着替えてカメラと財布持って、適当にインターネットで調べて撮りに行って。掃除は……する時はいつも髪を上げてますね。勉強する時も前髪だけ上げてるけど。前と後ろでしばってる事もあるな。見た目は良くないけど気分がさっぱりするんですよね。
理央:樋山くんの前髪上げた所、白王子の謹製ブロマイドで見たことある。かっこよかったよ。
恋:似合いそうだよね。宗介も時々前髪だけ結ぶよ。
宗介:邪魔になると男でも結ぶんだよ。髪縛ると気が引き締まるっていうのは本当。学校では目立つからあんまりしないけど。
恋:お洒落なの?
宗介:違う。機能的なだけ。見た目は関係ない。
美風:僕髪上げてる写真撮られてたの気づかなかった。隠し撮り辞めてくださいよ。もう。
伊鞠:上野くんは時間が余る時は何をしてるの?
宗介:僕は宅習してるか、本読んでるか。
恋:遊びに行くと時々お風呂入ってるよ。
宗介:風呂好きなんだ。熱い湯浴びるのが。時々1日2回入って、体も髪も洗うよ。
恋:お気に入りのシャンプーある?
宗介:あるにはあるけど、男用で恋にはわからないよ。女子にするみたいな質問して。
理央:そうなんだ。律ちゃんは?
律:僕はぼーっとテレビ見てます。お金が余ってる時は食べ歩きしてるし。駒井さん達が言ってた駅の裏手の甘味屋、行ったことありますよ。僕はフルーツパンケーキを頼みました。おいしかったです。
理央:私はカラオケ行ったり、ゲーセン行ったりかな。お小遣い使いながら居るよ。
伊鞠:次は家族との関係よ。新田さん、ズバリ、家族とは仲良い?
恋:まあまあです。
宗介:恋の親は恋に甘すぎる。兄弟が居ない一人娘だから、目の中に入れても良いくらいかわいがってる。傍目に見てておかしい。
理央:私も三人兄弟の末っ子だから、割と可愛がられてる方かな。親との相性良いみたい。うちお兄ちゃんとお姉ちゃん居るんだ。
恋:宗介は宗介のママと凄く仲良いよね。
宗介:うん。母さんの事は頼りにしてるし尊敬してる。なんたって僕を産んだんだし。うちは父さんがハブになってる位仲良いよ。
伊鞠:樋山くんのお家はちょっと複雑だって聞いたけど。
美風:全然普通ですよ。母さんが再婚してて、時々向こうの人が会いに来るっていうだけです。僕の家は割と僕を放っておいてくれるからやりやすい。話す時は話すしね。父親とはかなり仲良いです。母親とも悪い訳じゃないです。甘いですよ、うちの親たち。
伊鞠:律くんはお姉さんが居るのよね。
律:ええ。姉が1人居ます。特別な生まれで、美人ですよ。頭良いし。僕と似てます。割とまめな質ですかね。性格明るいですよ。ただかなり天然ボケですけど。僕シスコンです。
理央:上野くんはマザコンって聞いたけど。
宗介:そういう言い方されると。でも好きか嫌いかでいえばもちろん好きだしね。母さんが喜ぶだろうからマザコンでも良いかな。
伊鞠:次は学校での存在感について。
新田さんは三角関係のお姫様だけど割と目立たないわよね。
理央:恋大人しいもんね。美化委員の美人って言ったら恋だけど。みんな分かりますよ、美化委員の美人誰って。新聞の三角関係で知ってる人も居るし。
宗介:僕地味めの方が好み。恋は丁度いい。
伊鞠:樋山くんは白王子で目立つけど、上野くんより周りに人気があるのよね。
理央:誰にでも愛想良いもんね、樋山くん。
美風:自分ではそうは思わないけど、明るく居るからかな。
恋:宗介は時々きついことを言うから、樋山くんほどは人望ないよね。
宗介:僕はあんまり周りには興味ないから。合わせるよりは1人で居たい。
伊鞠:上野くんは黒王子で伝説的だけど、新田さん以外に冷たいから女の子に本気で来られる事は少ないのよね。
理央:そういや律ちゃんは今日東中の制服だね。白い上下は律ちゃんというよりは樋山くんに似合いそう。律ちゃんは青いブレザーに赤いタイとかの方が似合いそうだけど。
伊鞠:上野くんは図書委員、樋山くんは緑化委員、駒井さんと向井くんは放送委員なのよね。
美風:うち庭が広いんで、植物植えてて結構詳しいんですよ。薔薇の名前とか色々知ってます。
理央:放送の自分の声が聞きたくて立候補したんだけど、委員会はそういう人ばっかりで、ちっとも自分の番が回ってこないんだ。
律:僕の中学は高等部の女子が牛耳ってて、イケメンはみんな放送委員にされちゃうんですよ。僕も捕まっちゃって、本当は恋に合わせて美化委員をやろうと思ってたんですけど。うちの学校のリーダーたちも新聞部です。
伊鞠:次は部活について。駒井さんが手芸部で、後の三人は入ってないのよね。それはどうしてなの?
恋:……。
美風:僕は写真部に時々居ますよ。展示だけさせて貰って。あとは公募とかも一緒にして貰ってます。
伊鞠:どういう写真を撮るの?
美風:風景ですね。人は小さくしか写さないんですよ。もちろんプライベートに撮るのは、新田さんを沢山撮ったり、遊びながら居るけど。人を撮るよりは自然を撮りたいかな。
宗介:僕は部活は面倒くさいから入らない。勉強時間がなくなると困るし。放課後は恋を家に呼んで色々話す事にしてるから。
伊鞠:いつも新田さんを呼ぶの?
宗介:恋に用事がある時以外は。土日も居る事もあるし、土日以外はいつも呼んでます。
恋:おやつ食べながらね。
理央:いいなあ2人のそういう関係。隣の家ならではだね。
宗介:もう親たち公認で、一応お互いの家の鍵自宅に置いてあるんです。親たち仲良くて。僕たちに好影響ですよ。
伊鞠:律くんはどうして部活に入らないの?
律:僕学校嫌いで。年上の人達と居るなら良いけど、同じ年って子供に見えて。学校に居たくないんですよ。
伊鞠:虐められてる訳ではないわよね?
律:ちょっと浮いてるけど、そういう訳ではないです。放課後は、飲み物だけ買って、制服のまま、1人で駅の方ぶらついてます。お店詳しいですよ、僕。駅の近くの食べ物屋は全部制覇しましたね。
伊鞠:駒井さんは……
理央:私はエンドレスにビーズ小物作ってます。無心で。無言で。手芸部ってそういう人多いですよ。面白いです。
伊鞠:次は定期テスト対策について。みんな前もって準備はしてる?
宗介:僕は毎日してるけど、恋はしてないだろ。
恋:うーん……だって……
宗介:だってじゃない。毎回毎回しろって言ってるのに聞かないで。まったくそれで良いと思ってるの?
美風:僕も毎日する方かな。家庭教師が学習スケジュールを決めてて、それに沿ってやってるよ。まあそんなに難しい訳じゃないから、2時間位かければすぐ済んじゃう。
宗介:僕のやってるメソッドでも、一応学習スケジュール表が送られてくる。いちいち立てないで、頭の中にあるだけだけど。僕は合間学習を入れると毎日4時間位は勉強してるかな。テスト前はテストの勉強だけして。
律:僕は勉強はあんまりしてません。やってない割にはできる方ですけど、興味なくて。数学とか理系だけできますね。国語は問題文読むと眠くなっちゃって。最後まで解かない事もあります。恋、理系の方が頭良さそうじゃないですか?
理央:私は七割目標にテスト前だけ勉強するよ。要領良いのか分かんないけど、いつも七割は取れてる。理系も文系もまんべんなく。
恋:みんな頭良くて羨ましい。
伊鞠:次は学校の先輩後輩について。本編には出てこないけど、私たちや他の先輩や、学年があがってからは後輩ができたのよね。
宗介:僕は加納先輩と石巻先輩以外はあんま関わりないですよ。
美風:僕も。うちの中学の変な先輩って言ったら加納先輩と石巻先輩だもん。新聞部怪しいですよ。
伊鞠:後輩は……。
宗介:部活入ってないから、全然知らないです。
美風:写真部に何人か居るけど絡みはない。強いて言えば向井が後輩かな。
理央:私は手芸部に先輩も後輩も沢山居るよ。みんな仲いいよ。楽しんでる。
律:僕の学校は新聞部に学校のリーダーの女の先輩が居ますね。僕をイケメンだって言って絡んでくる。よく色んな仕事押し付けられます。それはそれで楽しいけど。
伊鞠:先輩後輩に続き他の友人について。例えば……新田さんは田山さんとか。
恋:仲良いですよ。明日香優しくて良い奴です。
宗介:田山は昔はやりにくかったけど中学になって話せるようになった。
理央:明日香面食いだから、上野くんには昔は照れて話せなかったんだよ。
美風:あ、やっぱそうなんだ。面食いなんだ……。話す時目を逸らすから。嫌われる様な事した覚えないし変なの、って思ってた。
理央:明日香と私で恋の取り合いなんだけど、本当はもう1人芽依って友達が居て、良いバランスなんだよね。
伊鞠:西井くんは?
理央:多紀良い奴ですよ。明るいしあっさりしてるし。私好きだな。
宗介:良い奴だよ。スポーツ得意で、頼りになる。ちょっと天然だけど。
美風:僕もそう思う。なんかエピソードにするには合わないから言わないけど、あいつは天然ボケで面白い。見た目も爽やかで天然じゃなかったら女子ウケ良さそう。
律:その2人僕会った事ありますっけ?
恋:何回かあるよ。
伊鞠:それから白王子親衛隊長の黃崎うららさんについて。
宗介:馬鹿の1人。あいつが恋にした事忘れてない。
美風:黃崎は……なんて言えばいいんだろう。あれはあれで本当は多分悪い奴じゃないし、顔も可愛いんだけど、まとまった時あれじゃあね。
恋:樋山くんを好きなんだよ。
美風:(複雑な顔で)僕を好きねえ……。僕は黃崎には全然興味ないんだけど。親衛隊って言ってくるから、結構よく話してるよ。可愛いものが好きで、僕の顔も可愛いと思うんだって。微妙……。(笑顔で)けど、僕が好きなのは新田さん1人だけだよ。
宗介:黃崎は樋山と話す度に鼻血吹いてる。別に良いけど。
伊鞠:次は黒王子親衛隊隊長の篠田雅さんについて。
宗介:……。
理央:あのショートヘアの2年生の。
宗介:礼儀正しく敬語を使うのは良いけど、遠慮がない。あいつも毎回僕の写真撮ろうとしてくる。
恋:結構可愛い子だよね。
美風:黒王子親衛隊隊長も白王子親衛隊隊長も顔は可愛いんだけど、キャラが濃すぎるんだよね。
理央:篠田さん良い奴だよ。メアド交換したよ。上野くんの事は推し活でハマってるんだって。
宗介:篠田は「お構いなく」って言いながら写真撮ろうとしてくるんだ。僕本人とか、僕の持ち物とか。構うに決まってるだろ。……別にどうでも良いけど、恋以外は。
伊鞠:次は黒沢香凛ちゃんについて。
宗介:……。
恋:どうしたの宗介。
宗介:あいつは悪い奴じゃないかもしれないけど、恋愛ごっこが過ぎる。男からすると迷惑だよ。
理央:だよねえ!。私もそう思ってる。
美風:全然タイプじゃないけど、我儘で無邪気なのを好きっていう奴も居るから、それはそれでアリかな。
宗介:ぶりっ子。僕からすると見え見え。
理央:私あの人苦手。わざとかっっこつけて喋るもん。上野くんたちが騙されなくてよかったよ。
恋:人気のある地味めの男子ばっかり狙って好きになるよね。
伊鞠:黒沢さんといえば昔は西木くんだったけど。ちょっと古いかしらね。
恋:西木くん昔好きになりかけた事がある。
宗介:初めて聞いた。そんなの許さない。
恋:掃除残されたら手伝ってくれて、黒板消してくれて。優しいよ、西木くん。
宗介:ふーん。優しいのは知ってた。たまに女子たちがなんか言ってるから。
理央:西木くん顔もよく見るとカッコいいよ。私も優しくして貰った事ある!西木くん誤解される様な事するけど、あれはあれで天然なのかな。
美風:優しいのを好くのは普通だよ。西木は黒沢の事まだちょっと好きみたいだけど。
理央:辞めた方がいいよ。黒沢さん男好きだし。
律:へえ、そういう人が居るんですね。
伊鞠:次は新聞部のイベントについてよ。ズバリ、黒白王子の親衛隊の子達をどう思ってる?。
美風:親衛隊って言うとものものしいけど、僕の場合先輩を中心とした女の子達ですよね。上野の場合後輩中心の。
宗介:馬鹿らしい。なーにが親衛隊だ。僕タレントじゃないのに。
理央:私も黒白王子のファンクラブ入ってるよ。入る時上野くんと樋山くんが載ってる冊子貰ったよ。非売品。お宝なんだ。
伊鞠:新聞部で作ったのよ。あっという間にファンクラブに売れたわ。増やして入会冊子にしたらしいのよ。
美風:また僕達の写真勝手に使って。酷いですよ。
宗介:頭来る。さっさと回収してください。向井、恋、何を笑ってるんだよ。
律:お二人が黒白って言われてるのツボで。普通の男からするとギャグですよね。ざまあみろですよ。
恋:だって冊子にされてるって、笑うしか……。
宗介:僕は嫌がってんの。あいにくだけど最近の冊子には向井も載ってるからな。新星現る。いい笑いものだ。そっちがざまあみな。
理央:酷い言い様。みんな女子は真面目にファンなのに。
伊鞠:上野くん、樋山くん、例えば黒白王子ファンクラブの握手会をどう思う?
宗介:(笑顔で)要らないものの最たる部類ですね。僕手触られるの嫌だし。嫌な事をされてるって気持ちでいっぱいです。手なんか恋の手だってそんなに握らないのに。迷惑。
美風:僕は握手会の時は無心で握手してる。流れ作業みたいに。手はそんなに気にならないけど、一緒に話をしなきゃならないから、そっちが億劫ですね。まずい事言ったらどうしようとか、変な事言われて嫌だなとかがあります。多いのが、この台詞を囁いてくださいって言うリクエスト。みんな本気で頭おかしいのかな。
恋:萌える台詞ってあるもんね。
律:「僕はあなたのものです」とか、樋山さんも上野さんも言ってあげればいいじゃないですか。
理央:良いねえ。
宗介:からかってんの?。腹立つ奴だな。
美風:言ったら大変な事になるから絶対言わない。
伊鞠:黒白王子の撮影会については?
宗介:全部同じですよ。必要ない。加納先輩と石巻先輩は僕達でイベント作るのを辞めてください。
美風:僕は撮影会の時は気をつけてるけど、どうしても不機嫌な顔になると思う。僕写真撮られるの大嫌いで。油断すると女の子相手に舌打ちとかしたくなる。もちろんそうしない様にしてるけど。加納先輩、撮影会どうにかならないんですか?。
伊鞠:新聞部の期待の一大イベントだから、どうにもならないわ。
理央:イベントの時はかならず恋も舞台袖に居るんだけど、ファンの子達には内緒なんだよね。
恋:2人に一緒に来てって言われて。
律:僕も行ってみたいな。行っちゃ駄目ですか?
伊鞠:(微笑んで)是非来て頂戴。向井くんの写真集めてる子も居るのよ。年下派ね。
他には……ちょっと待って。放課後の、黒白王子の座談会は?
美風:(暗い顔で)僕それいつも捕まって連れて行かれる。女の子達に囲まれて。あれこれ聞かれるの。
宗介:僕は行った事ない。
美風:来てくれないと泣きますよって言われて。それは僕だけの裏技なのに。自分に返って来るって本当だね。座談会では、僕はいつもコスプレをねだられる。する気ないけど。
恋:宗介は捕まらないの?
宗介:親衛隊が誘いに来たら、圧かけて思いっきり睨んで、何言われてもシカトして答えないで帰り支度して勝手に帰るんだ。それで済んでる。まだ捕まった事ない。
律:かわいそうですよ。
宗介:別に。そう思わない。
理央:樋山くんは優しいから連れ去られちゃうんだ。男子機嫌悪いと覇気出るもんね。上野くんはおっかな。女子にはつらいなあ。
宗介:別に。恋とか駒井にはしないよ。僕も自衛しなきゃいけないから。黒王子とか言われて本当迷惑。
伊鞠:次は人生観と恋愛観について。詳しく聞きたいけど、みんなどうかしら?
恋:人生観と恋愛観……。
美風:人生観って言うと、モットーみたいなものですか。
理央:私は万事楽しんでやる事、恋愛観はフィーリングかな。
宗介:モットーは……いつでも冷静に考える事、恋愛は1対1が必須事項かな。
律:モットーは駒井さんと同じ様な感じで、恋愛観は高バランスでですかね。
美風:モットーは明るく、かな。恋愛観は全力で、かな。簡単な事だけど。
恋:モットーは楽しくで、恋愛観は心が壊れない様に気を付けながらかな。
宗介:心って?
恋:1人1人の心って、とっても繊細なものだと思うから。友達でもだけど。
美風:確かに。
伊鞠:最後に、三角関係、四角関係についてよ。ズバリどう思ってる?。
宗介:要らない。さっき言った。恋愛は1対1。
美風:新田さんが選べないって言うから仕方ないものだと思ってる。僕も1対1の方が良いけど、片思いだとしたらバランスだから。
律:恋(恋を見て)。恋に絡めて言ってるんですよ。まったく分かってるんだか分かってないんだか。
理央:恋自覚ないもんね。
恋:私は……宗介、樋山くん、律が居て、もちろん理央もだけど、良かったって思ってる。
宗介:話変えたね?。まったく。













おわり