ところで、騒ぎをものともせずに、壇上で黒白王子のグッズを買い漁っている女の子が一人居た。 その子こそ美風に告白したあの黃崎さんだった。 黃崎さんは騒ぎを気の毒そうに見ていたが、やがて壇上の舞台袖の恋に目を移した。 「許せない。」 黃崎さんが唇を噛み締めて呟いた。