恋は、仕方ないので美風とのキャンプに理央を誘ったが、折り悪く理央には用事があった。
「ごめんね恋、その日は手芸部の集まりがあって。」
理央は言った。
「せっかくだから行ってくれば?。私の事だったら平気、上野くんには言わないよ。」
「でも宗介が……」
「恋、あんまり上野くんの言うこと聞いて合わせてるとマンネリになるよ。時々はスパイスに遊んで、引き締めなきゃ。恋愛は時々締めないと上手く行かないっていうじゃん。」
「……。」
「大丈夫だよ。行ってきな。樋山くんと遊んでおいでよ!」
理央は笑顔でそう言ったが、恋は当日までどうしようか迷っていた。

