「恋!」
宗介は戸を開けて教室に入って来た恋を見つけてさっそく声をかけた。
「どうしたの?。宗介」
「加納先輩から誘われた。ケーキバイキング、2人で行かないかって。」
宗介は体よく美風を省略した。
丁度その時、美風が教室に入って来た。
「あ、新田さん」
美風は恋に声を掛けた。
「まーた上野と2人で。腹立つったらない。キミは上野にくっついてるのを、僕に悪いとは思えないの?。僕は新田さんと上野の別れ待ちなのに。酷い。まったく。……何の話してたの?。そうそう」
美風が言葉を切った。
「さっき石巻先輩にケーキバイキング誘われたけど、新田さんも行くんだよね。」
「あ、宗介が言ってた。」
「……ちっ。お前も誘われたのかよ。僕は恋と2人きりで行けるかと思ってたのに。毎回言うけど、樋山は部外者で、何の関係もないのに、どうしてくっついてくるんだよ。僕と恋の関係を邪魔してる。また台無しだ。」
「三人で行くなら駒井も誘おうかと思って。いつもお世話になってるから。僕は上野が来るのは知ってた。嫌だけどしょうがない。」
「あ、恋おはよ。みんなで何の話?」
やって来た理央に美風がケーキバイキングの話をして、4人は一緒に出掛けることになった。

