「「「......。」」」





 しばらくの沈黙。




 「「「......うん、まあ、美味しいね!」」」






 意外にも、全員が満足そうな顔で頷いた。




甘すぎず、素朴な味が、旅の疲れを癒してくれるようだった。




 「ピヨちゃん、ごめんね。ちょっとだけ、みんなで味見しちゃった。」





 美亜は、心の中でピヨちゃんに謝った。






 「いや、きっとピヨちゃんも、『みんなで美味しく食べてくれて嬉しい!』って思ってるはずだ。」






 弘美が、ピヨちゃんを想像するかのように、優しく微笑んだ。





 「そうだね。この旅は、本当に楽しかった。みんな、ありがとう。」





 美亜は、心からの言葉を口にした。





明里、直人、弘美。いつも自分を振り回すけれど、どこか憎めない、大切な仲間たち。