個室にレイモンドと一緒に入ると、思っても見なかったお2人が待っていた。
「レイモンド王太子殿下にレナード・アーデンがお目にかかります」
そこにいたのは天界の王子様レナード・アーデン侯爵と最強の魅了の力使いのミリア・アーデン侯爵夫人だった。
おとぎ話から飛び出してきたような光を放つお2人だ。
私の恩人のエレナ・アーデン侯爵令嬢を育んでくださったご両親だ。
「私の魅了の力も消えたから、あなたが飲んでも大丈夫よ。とても辛かったわね」
アーデン侯爵夫人とは一度しか顔を合わせたことがないのに、遠いサム国まで人を使わずわざわざ薬を届けてくれた。
きっと私が安心して薬を飲めるように、魅了の力を持つ当事者である自分が届けようと思って届けてくれたのだ。
「う、ううっ⋯⋯」
涙が込み上げてきてまえが見えなくなる。
この力を持ったが為にあった辛かったことがたくさん蘇ってきた。
「私、もう、魅了の力で人を殺してしまっています。精神を破壊してしまったのです」
私はひったくり犯の精神を咄嗟に破壊してしまったことを思い出し告白した。
「魅了の力にかかった人を治す薬もあるから大丈夫よ」
アーデン侯爵夫人の言葉に思わず隣にいるレイモンドを見るが涙で視界がぼやけてほとんど見えない。
「レイモンド王太子殿下にレナード・アーデンがお目にかかります」
そこにいたのは天界の王子様レナード・アーデン侯爵と最強の魅了の力使いのミリア・アーデン侯爵夫人だった。
おとぎ話から飛び出してきたような光を放つお2人だ。
私の恩人のエレナ・アーデン侯爵令嬢を育んでくださったご両親だ。
「私の魅了の力も消えたから、あなたが飲んでも大丈夫よ。とても辛かったわね」
アーデン侯爵夫人とは一度しか顔を合わせたことがないのに、遠いサム国まで人を使わずわざわざ薬を届けてくれた。
きっと私が安心して薬を飲めるように、魅了の力を持つ当事者である自分が届けようと思って届けてくれたのだ。
「う、ううっ⋯⋯」
涙が込み上げてきてまえが見えなくなる。
この力を持ったが為にあった辛かったことがたくさん蘇ってきた。
「私、もう、魅了の力で人を殺してしまっています。精神を破壊してしまったのです」
私はひったくり犯の精神を咄嗟に破壊してしまったことを思い出し告白した。
「魅了の力にかかった人を治す薬もあるから大丈夫よ」
アーデン侯爵夫人の言葉に思わず隣にいるレイモンドを見るが涙で視界がぼやけてほとんど見えない。



