救護所で備品を整理しているキクさんが声をかけた。


「美緒ちゃん、悪いけど街まで行ってお米を分けてもらってきてくれるかい?」


「はい、大丈夫です」


頼まれごとを嬉しく思った。


自分も役に立てるんだと。