改めまして、藤宮 彩恋 です。

この作品は当初『心の翼』というタイトルで20年以上前に高校卒業記念作品として書いた、とても大切な作品です。

元々はずっと愛読していた講談社のティーンズハート文庫の大賞に応募するつもりで執筆していた作品でした。(なんとなく90年代の少女小説っぽさを感じていた方がいらしたら、その理由がおわかり頂けたかと思います)

結局ティーンズハート文庫は休刊になってしまい、応募が叶わない中で出会ったのが野いちごでした。

ガラケー時代のケータイ小説ブームが少し落ち着いて来た頃ではありましたが、いくつかケータイ小説サイトを見た中で一番自分の作風に合うかなと思い、2010年から作品公開を始めました。

何年かかってもこの作品を書籍化したい!という想いで活動を続け、数年後に野いちごグランプリの一次予選を通過した時は本当に嬉しかったです。(この作品を書籍化したいがために野いちごで活動してきたと言っても過言ではないくらいなので)

残念ながら受賞は叶わず、その後野いちご内で見ず知らずのユーザーに無断転載されるという非常に悲しい出来事もあり、正直野いちごの活動を辞めようとも思いましたが、なんで真面目に活動続けてる私が諦めないといけないんだ?と持ち前の負けず嫌いと頑固さを発揮し、試行錯誤しながらチャレンジを続けてきました。

しかし、時代は平成から令和になり、ケータイ小説ブームは完全に終焉を迎え、10代の流行も多様化している今、さすがにもうこれ以上夢を見ることは限界だなと感じました。

ひとつの区切りとして、野いちごで一番思い入れと思い出のある名前で最終公開することにしました。

14年続けても夢を叶えることはできなかったけど、大好きなGLAYのTERUさんの言葉「夢見て行こうぜ!」の言葉を胸に、前向きに新たな一歩を踏み出して行きたいと思います。


藤宮 彩恋