数十分後、インターフォンが鳴って、誰かが入ってきた。予定通り、ニャンとその兄がやってきた。キョトンとして座る女王の目の前に、2人は座った。2人とも重いカオで、しばらく黙っていた。女王もどうしたらいいか分からず、黙っていた。ようやく長い沈黙を突き破って、ニャンが言った。
「その…あのノートは見つかったのか?」
「ええ。でも犯人がまだ。」
それからまたちょっと黙ってから、口を開いた。
「実はな、驚くなよ。ノートを盗んで、ノートを書いたのは、オレの兄だ。」
そして、隣に座る兄を指した。
驚くなと言われたが、女王は驚いてしまった。だけど、ニャンじゃなくてほっとしたところもあった。犯人は、重たいカオで、女王を見て言った。
「ごめんなさい。こんなこと。でも、もう何もかもイヤになっちまったんです。」
女王は犯人を、真剣な眼差しでじっと見つめた。
「好きな子にはフラれるし、弟とは大ゲンカしてしまうし、入りたい会社には、入れなくて…もうイヤでイヤで…。」
そう言う犯人の目から、ナミダが溢れた。その様子を、女王は何も言わずにただ見つめた。しばらく犯人がわんわん泣いて、収まってから、女王はそっと言った。
「そうだったの、それは辛かったわね。だからといって、オリジナルワールドのみんなを巻き込んでは、ダメよ。それに、ポジティブに考えるのよ。」
女王は続けた。
「好きな子にフラれても、またいい人がいるかもしれない。弟さんとだって、話し合えば、仲直りできるかもしれない。また会社の面接を受ければいいのよ。それでもムリだったら、違うところにしてみるといいかもしれないわね。」
またニャンの兄は泣きだした。
「はい…もう2度としません…!」
震え声でそう告げた。女王はふっと笑って、
「約束よ。」
と伝えた。
――この先は、アナタが書いてください。アナタと、私で作った物語なのです。この後のニャンの兄のことでもいいし、女王のことでも。表紙の?はアナタなのです。――
本を読みおわり、小桃はなるほど、と納得した。あの?はそうゆう意味だったんだ!本屋のイスから立ち上がると、レジを済ませた。家に帰り、白い紙とペンを用意して、その後のオリジナルワールドをいっぱい妄想した。紙がいっぱいいっぱいになるまで書いた。
――――アナタなら、どんな続きにする?――――
おわり
「その…あのノートは見つかったのか?」
「ええ。でも犯人がまだ。」
それからまたちょっと黙ってから、口を開いた。
「実はな、驚くなよ。ノートを盗んで、ノートを書いたのは、オレの兄だ。」
そして、隣に座る兄を指した。
驚くなと言われたが、女王は驚いてしまった。だけど、ニャンじゃなくてほっとしたところもあった。犯人は、重たいカオで、女王を見て言った。
「ごめんなさい。こんなこと。でも、もう何もかもイヤになっちまったんです。」
女王は犯人を、真剣な眼差しでじっと見つめた。
「好きな子にはフラれるし、弟とは大ゲンカしてしまうし、入りたい会社には、入れなくて…もうイヤでイヤで…。」
そう言う犯人の目から、ナミダが溢れた。その様子を、女王は何も言わずにただ見つめた。しばらく犯人がわんわん泣いて、収まってから、女王はそっと言った。
「そうだったの、それは辛かったわね。だからといって、オリジナルワールドのみんなを巻き込んでは、ダメよ。それに、ポジティブに考えるのよ。」
女王は続けた。
「好きな子にフラれても、またいい人がいるかもしれない。弟さんとだって、話し合えば、仲直りできるかもしれない。また会社の面接を受ければいいのよ。それでもムリだったら、違うところにしてみるといいかもしれないわね。」
またニャンの兄は泣きだした。
「はい…もう2度としません…!」
震え声でそう告げた。女王はふっと笑って、
「約束よ。」
と伝えた。
――この先は、アナタが書いてください。アナタと、私で作った物語なのです。この後のニャンの兄のことでもいいし、女王のことでも。表紙の?はアナタなのです。――
本を読みおわり、小桃はなるほど、と納得した。あの?はそうゆう意味だったんだ!本屋のイスから立ち上がると、レジを済ませた。家に帰り、白い紙とペンを用意して、その後のオリジナルワールドをいっぱい妄想した。紙がいっぱいいっぱいになるまで書いた。
――――アナタなら、どんな続きにする?――――
おわり



