4つの世界がある、オリジナルワールド。
 ト族、なんで民族、キラリン民族、リンルン星人、たま星人、人間が住む世界
 ・西の動物が住む世界
 ・ゲーム星人が住む世界
 ・悪が住む世界
 その中心となるのが、オリジナルワールド城。

 そう、本のページの最初に書いてあった。作者は1人の名が書かれていたが、その下に?が書いてあった。この本を読んでいる少女は、何だろうと首をかしげた。
 少女の名前は小桃(こもも)藤花(とうか)小桃(こもも)といった。もうすぐ、11歳になる。
 小学校に通っている年だが、小桃は通っていない。理由は、小桃以外誰も知らない。小桃の家族は何度も尋ねてみたが、黙ったままなので、知ることができなかった。
 小桃はとにかく本が大好きで、よく近くの本屋に来ていた。
 今日も、お小遣いを持って、本屋へ行った。そこで、ある1冊の本に目が留まった。
 色は白くて、手に取ってみると、表紙には「オリジナルワールド」と書かれていた。
 そして今に至る。小桃は座るところを探し、1つ小さいイスがあったので、そこへ座った。本屋には数人とかしかいなくて、とても静かで落ち着いた。小桃は、人数が多いところは大の苦手。ここの本屋は基本数人なので、とても快適だった。本屋だから大声を出す人はいないし、ほとんど話し声は聞こえない。そこもまた、快適なポイントだった。小桃はうるさいのも大の苦手だった。そんなわけで、この本屋は小桃の家のようなものだった。いや、家より落ち着いたかもしれない。小桃は、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんと暮らしている。おじいちゃんとおばあちゃんはしょっちゅうケンカしていて、うるさいし、お母さんが見ているテレビの音も気になるからだ。小桃が学校へ行かない理由の1つは、落ち着かないからかもしれない。実をいうと、小桃自身、よく分からなかった。よく家族に聞かれるけど、どう答えていいのか、分からなかった。
 そんなカンジで学校に行っていない小桃だが、とても覚えるのが早く、頭がいいので、勉強面は心配なかった。そこはいいとして、家族が心配していたのは、体力のことと、コミニケーションだった。学校に行かなければ、ほぼ歩くことはなく、ずっと家にいるからだった。小桃は家族以外としゃべらないので、そこも心配だった。
 さて、小桃のことを詳しく伝えたので、さっきの本のことを紹介しましょうか。
 小桃は目次を見るだけで、ワクワクしてきた。どんな物語が待ってるのだろうと心が躍った。ここからは、本の中の物語へ変えるとしよう。

 エピソード1 オリジナルワールド城で、事件が。

 オリジナルワールド城で、トラブルが起こった。その事は、4つの世界へすぐに広まっていった。何があったかというと、全4つの世界の女王が、オリジナルノートに書こうとすると、ノートがないのだ。オリジナルノートはとは、女王が持っているノートで、このオリジナルワールドを創るもの。もしも見つからなければ、このワールドはおわってしまうのだ。
 女王がノートに数年後のことまでは書いていたが、その先は全くの白だ。ということは、ワールドは真っ白、何もかも無くなってしまうのだ。ワールド全員が一斉に捜索に取り掛かった。女王はあまりのショックで、寝込んでしまった。そして毎日、つぶやいた。
「どうして、こんなことを?このままじゃあ、このワールドは無くなってしまう!」
 それを見ながら、家来たちはしょんぼりとうなずいた。
 というのも、ここオリジナルワールドでは、ノートに書いたことでできている。とおーい先祖がこのノートによって生みだされた。そのノートには、1万年も先のことが書かれていた。そのノートを拾ったのが、今の女王のすんごく遠い先祖だ。それから日々オリジナルワールドは進化していき、4つの世界と1つの城が生みだされた。ノートを見ると、まさしくその事が書かれており、その事に女王の先祖が気づいた。ためしに、1つ付けたしてみた。すると、その事が起こったのだ。
 びっくりして他のものにも伝えた。
 その素晴らしいノートを拾ったすごい人として、女王の先祖は4つのワールドと城を納める女王となった。そして、代々と伝えられてきたのだ。と、昔のことを話したところで、話を今に戻そう。女王は数年後、正確には9年後のことまで書いた。9年間でノートを取りもどし、急いで先を書かなくてはならない。
 そうもしなければ、ワールドは無くなってしまうのだ。こんなピンチな時なのに、1番の権力者であり、納めている女王は寝込んでしまっている。すぐに、女王は立ち直り、復活した。そして大捜査が始まった。ありとあらゆる場所を探し、オリジナルワールドの者に聞きを繰り返した。そして、様々な手がかりを元に、犯人を探した。というのも、寝込んでいた女王のベットに、1枚の紙きれに何かが書いてあった。そこには、悪に住む世界の字で、
「もういやなんだ。もう、こんな世界無くなってしまえ!」
 と書かれていた。そして名が書いてあった。ザ・きょうふ・?と。
 これで、悪の者だということが確信した。そして、昨日の夜まではあったこと、門番がノートを持った者が西へ行ったという手がかりを元に、女王は家来たちを引き連れ、西へと急いだ。