たけど、やって良かった。このまま何もせずに思い出の食堂が無くなっちゃうところだった。助けてもらったお礼に無料で食べさせてもらえた。
帰ろうとした時、女将さんが手に袋を持っていた。
「コレ、アンタのお母さんにね。市長で忙しいだろうに、手伝ってもらったからね。」
と言って、袋をあたしにくれた。それからお辞儀して、食堂を出た。家に帰ると、お母さんが帰ってきていた。
「お帰りなさい。どうだった?」
ドキドキしている母に袋を渡して、あたしは自分の部屋に行った。部屋に着いてすぐに、ベットに寝転んだ。そしてリュックからスマホを取りだして、5人だけのグループラインを開いた。すぐにメッセージを送った。
〈やったね!さすがあたしたち!また、ゆる食堂行こうね〜!〉
すぐに返信がきた。
〈ね!また行こう〉
〈良かったです。〉
〈無くなっちゃうのは、やだったもんね。〉
とあれこれラインしているうちに、寝る時間になった。朝ごはん中、お母さんが、
「袋のごはんとても美味しかったわ!それに手紙も入ってて、嬉しかったわ〜!!」
と喜んでいた。今日の夜もみんなと食堂で食べようと思った。