「みんなって夢とかあるの?」
ふと、みんなに聞いてみた。
「そうですね、プロゲーマーになりたいです!」
天才で小学生のたまがそう言った。さすがたま!
「う〜ん、アイス屋かなあ。」
お調子者だけど、みんなの事をよく見てるリンルンの答えはちょっと意外。
「イラストレーターかマンガ家!」
絵が上手くてちょっと人見知りなもも。ぴったり。
「オリンピック選手になること!!」
私の妹で運動神経バツグンななるほど。これまたぴったり。
「そういうなーちゃんは?」
と聞かれた。
「特に無いかな。」
「ええー。つまんないのー。」
「まあまだこれからですよ。」
たまに慰められて、またちがう話題へと変えた。みんなあるんだなあ、夢。なあんて考えながら、別のことをしゃべって歩いていた。
気がつくともう私となるほどだけになっていた。2人でどうでもいいことをしゃべっていた時、急に私はぽつりと言った。
「夢無いのっておかしい?」
ちょっとだけ困ったカオをして、なるほどはしゃべった。
「おかしくないと思うけどなあ。」
そんな言葉に、私はちょっとほっとした。あっという間に家に着いた。