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目を覚ますと、至近距離に千秋の顔があった。

朝から整い過ぎているその顔に思わずきゅんとしてしまう。


「(どうしよ、好き~!)」


悶えそうになるのを抑えつつ、千秋の腕の中でまた目を閉じる。

このまま二度寝出来そう。

体温が心地よくて、凄く安心する。

数分すると千秋が起きたのかゴソゴソと少し動いている。

起きて目の前に私が居るから少し驚いたんじゃないかな。

目を開けようか悩んだけど、なんとなく悪戯心が働いて寝たフリを続行する。


「…可愛い、寝てても可愛いの何。」


そう言いながら私の額や頬に口付けをしていく。

少し擽ったくて笑ってしまいそうになる。

朝から甘すぎる千秋。

いつ起きようかななんて悩んでいると、千秋の口付けは私の唇にも落ちてきた。


「んっ…」

「起きてるでしょ、朱莉。」


そう言いながらも全然キスは止まなくて体にも落ちてくる。


「う…、あ…、ちょっと!駄目!」

「本当に駄目?てか、見える所に痕付けたい」


そう言いながら鎖骨らへんに吸い付いてきてほんの少しだけ痛みを感じる。

千秋は意外と独占欲が強いのかもしれない。

甘々で大事にしてくれて独占欲まで強いとか、愛され過ぎている。


「だめ、見える所は…。」

「あ、そ。じゃあ、際どい所に付けるからあまり開けた服とか着ないでね。肩出しとか許す気無いから。」


そう言いながら付けた痕を優しく撫でている。

その独占欲もちょっと見えている嫉妬も愛しくてたまんない。