◯悠人の部屋、夜
紗代「……え?」

ソファーに座る悠人の膝の上に横向きに座っている紗代
一瞬のことで状況がつかめていない
にこにこしている悠人

悠人「なに帰ろうとしてんの?」

楽しそうな悠人の顔を見て状況を把握した紗代
顔が沸騰するほど赤くなる

紗代「何してんのよ!下ろしてよ!」

紗代は暴れるが悠人が抱きしめられて動けない

悠人「お前、自分で俺の部屋来たんだよ?わかってる?」
紗代「そんなことわかってるよ!」

紗代(私は宿題を教えてもらいに来ただけだ。え……まさか……!?)
紗代「これが目的だったの!?」
悠人「女を部屋に連れ込む理由なんて1つしかないだろ?」

熱くて熱が出ているような気分になる紗代

悠人「病人を襲うのは気が引けたけど、今日は元気そうじゃん?」

悠人は紗代をソファーに押し倒す
悠人に見下ろされる紗代

紗代「ちょっと待ってよ!」
悠人「なんだよ、今更……」
紗代「悠人は付き合ったりしないでしょ?告白されても断ってるって聞くし、さっきだって『うざ』って言ってたし!」

悠人は眉間に皺を寄せる
ガン飛ばす時のヤンキー顔してる悠人
ため息をついてから紗代をじっと見つめる

悠人「お前以外は全員うざいんだよ。お前が優しくしろって言うから、優しく宿題を教えてあげただろ?」

言葉を失う紗代
目が潤んでしまう
紗代は悠人を見つめて目が離せなくなる

悠人は紗代にキスする
一瞬のことで紗代は何されたか気づいていない