気怠さは否めないものの、少し咳が残るくらいで熱は引いたようだ。
体温計で測ると36.6度。
これなら明日は出社できそうだ。
溜まっている仕事のことを考えると頭が痛くなるので諦めて放棄した。
考えてもどうにもならない事もある。
時計を見ると時刻は19時で部屋はヤケ酒した当時のまま荒れまくっており、空になった酒瓶が転がっているわ脱ぎ捨てた衣類がそこかしこに散乱しているわで惨状だけがそこに広がっていた。
コンビニへ軽食を買いに行く前に片付けてしまおうと重い気持ちでそれらに手を伸ばす。
こうなった原因を思いだすとまた涙が滲んできて、もう散々だと目元を拭う。
少し見え張りなところはあったけど一緒にいて楽しかったし好きだった。
彼の配属先とはそれほど関わりはないけれど、今後顔を合わす機会があるかもしれないと思うと更に辛い。