ジンside

 午後2時半。学校をサボり、読書に浸る、、、フリ。

正直言って、本の魅力は一切わからない。

漫画の方が面白いし、この本もなんで宇宙の理論について語っているのかもわからない。


 宇宙なんて終わりがない未知なのに、なぜ探究しようとするのか。

ビッグバンとか白色矮星とか、考えるだけ頭が爆発しそうになる。

なのでページだけ捲り、わかっているフリをする。


 ブラックホールってロマンがあるよな〜、と思いながら、コーヒーをすする。

といっても、ブラックコーヒーは苦手なのでチビチビと少しづつ飲んでいく。

思わず眉間にしわを寄せてしまうが、二人にはバレていないだろうか。

 これの美味しさは本当に理解できない。

苦いし後味残るし口臭くなるし、、、

 カフェオレ一択だろ。まあ、中にはカフェオレですら飲めないものもあるが。


 一見オシャレに見える午後の読書も、俺からしたら地獄だ。

早くアカネとリンにはここから出て行ってもらいたい。

いや、俺が出れば良い話なのだが。