アカネside

 「、、、そうだ。俺は顔を使い分けている。お前らには言う。でも、他の奴らには言わないでくれ。お願いだ、、、」

 俯きながらそう弱々しく吐く副総長は、とても情けなく見えた。


 情けなくてもどうでもいいのが本当のところだが、やはり不快感は残る。

私の上に、こんな間抜けが立っても良いのか。

まあ、どうせ全て壊すが。


 「なに?他の奴らに告げ口しないで〜、なんて言って釘刺せたとでも思ってんのか?」

 「ちょ、アカネくん、、、僕らは誰にも言わないよ?ねっ」

 「、、、まあ、それはさて置いてだが。そんなにすんなり認めてもいいのか?」

 「、、、もう、疲れた」

 そう一言力なく告げ、シズルは前髪を搔き上げる。

 「俺は、こんなの望んでないんだ、、、」

 「は?何言ってんの?お前が招いた結果だろ。頭沸いてんのか。」

 「アカネくんっ。そんなことないよっ!?何言っちゃってんの!?」