「わかりました。

私は御台ですから!

ですが側室は誰になさるのですか?」


「松島と相談した結果、
お知保とそなたの付き人お品が
候補に上がっておる。

多分その二人になるだろうな」


「早く解任するようお祈りしておきますね!」


そうして家治はお知保との間に竹千代を、

お品との間に貞治郎を設け、

約束どうりそれ以降二人と関係を持つことはなく
竹千代を私の養子にしてくれた。


それから数年幸せな日々を過ごすが
そんな日々もそう長くは続かなかった。


「お母様、早く元気になってください…!」


「御台大丈夫だ、
いつかきっと良くなるはずだ」


「御台様!お気を確かに…!」